人工巣ツバメ: 紫外線撮影(失敗)

●2012.06.04 (飛来 65 日目, 産卵 35 日目, 抱卵 31 日目, 孵化 15 日目)
巣が窮屈になって、後ろに入っちゃった子はなかなか給餌して貰えません。前列の子が満ち足りて口を開けなくなると、やっと後ろの子も餌が貰えます。(動画)

●2012.06.05 (飛来 66 日目, 産卵 36 日目, 抱卵 32 日目, 孵化 16 日目)
珍しく 6 羽が行儀よく並んでいます。虫に反応してますね~~~。(動画)

ところで、「第一回全国ツバメサミットの報告」

http://www.tsubame-map.jp/1_katudo/summit/summit_report/report_point4_18.html

によると、オスとメスで紫外線の反射率が違うそうです(オスがよく反射する)。

そこで、夜中ハンディタイプのブラックライト(オーム電機)で、紫外線撮影を試みました。これで雛の雌雄を決することができたらラッキーなのですが。

紫外線カメラは CCD の前の赤外線フィルターを外した Fujifilm F30 です。対比のため通常撮影も行いました。カメラは F30 とほとんど同じカメラである、Fujifilm F31fd です。

・F30 + ブラックライト

・F31fd + 内蔵フラッシュ

必死に隠れてます。ごめんね~~~。

・それぞれをグレースケールにして比較します。

???? 違いがわからない……

CD で簡単な分光器を作って太陽光でそれぞれのカメラの感度を比較しました。F30 は赤外線側はよく伸びてますが、紫外線側は F30 も F31fd も同じようです。残念ながら、これは企画倒れでした。

●2012.06.06 (飛来 67 日目, 産卵 37 日目, 抱卵 33 日目, 孵化 17 日目)
親の留守を狙って脚立で写真を撮りました。

「悪い子はいねが~~~~!!」

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人工巣ツバメ: 紫外線撮影(失敗) への6件のコメント

  1. ツバ友W より:

    面白い試みですね。
    幼鳥羽だと難しそうですね。まずは成鳥夫婦で違いがわかれば面白いです。
    私も全然詳しくないので全くの受け売りで恐縮ですが、紫外線は赤外線と異なりフィルターでブロックしてるのではなくて、カメラのレンズそのものが紫外線を通さないので赤外線写真を撮影するより相当難しいというのを聞いたことがあります。とはいえ全く通さないわけではないのでわずかに通った紫外線を捕らえるためには、SP-4の特殊フィルターを使い、可視光の多くをカットして撮影した上で、画像ソフトでRGB分解してB成分のみ抽出する必要があるみたいです。
    めげずに是非再チャレンジを!

    • if より:

      ツバ友Wさん、コメントありがとうございます。
      ガラスは UV 吸収するらしいですね。
      可視光カットの話は、フジフィルムの BPB 42 を持っているので、これと強い紫外線光源があればいけるかもしれません。
      http://fujifilm.jp/personal/filmandcamera/sheetfilter/notice.html
      セラテックジャパンのも安くて性能がよさそうです。
      http://www.crtj.co.jp/bis/coating/ircatalog2.html
      でも雛にあまり強い UV を当てたくないですよね。目は UV 対応してるとは言え、まんまるお目目でガン見してきますから。
      夜間至近距離から IR 照明当てて撮影する人もいますが、あれも大変疑問です。

  2. あきこ より:

    ifさん、こんにちは。
    毎回面白い実験、楽しませて頂いています。
    鳥は紫外線が見えるのですよね。羽根の光沢も私たちが
    見ているよりも鳥にはもっと美しく見えているとか‥
    以前NHKの番組で紫外線が見えるカメラで写したインコや鳩などの
    映像を見ましたが、すごく鮮やかでした。
    ツバメはどんなふうに見えるのか、見てみたいです。あの青い背中が
    もっと綺麗なのかな?それとも喉の赤が鮮やかなのかな?
    それにしても、必死で隠れてるヒナちゃんの姿がおかしいです(^m^)

    • if より:

      あきこさん、コメントありがとうございます。
      紫外線の世界やカメレオンの 360 度視界など、人間には想像すらできませんよね。

      哺乳類以外の殆どの脊椎動物は紫外線見えるらしいです(四原色)。
      哺乳類は先祖が夜行性だったので、緑と青を感じる遺伝子を捨てたらしいです(二原色)。
      その後人類は紫外線を感じる細胞を青対応に変化させ、また赤を感じる細胞から緑対応細胞を分化させ、三原色を再獲得したらしいです。

      参考「研究の背景」
      http://www.jinrui.ib.k.u-tokyo.ac.jp/kawamura/studyBackground.html

      雛たちはこないだまでドアの音に反応して首を上げてたのに、今じゃドアの音でいそいそと隠れる始末。困ったものです (^^

  3. ツバメネット管理人 より:

    雌雄の羽色に差が出るのは、おそらく越冬中に第一回の換羽があってからだと思いますが、成鳥は肉眼で観察してもオスの方が頭から背にかけての色合いが鮮やかだそうです。

    そういう私もあまり差が分からないのですが、ツバメを捕獲して足環を付けて繁殖行動の研究している方に聞いたお話しなので、間近でよく見ると、違いが分かるのかもしれませんね。

    • if より:

      ツバメネット管理人さん、コメントありがとうございます。
      雛は性差がないのですかー!?!
      そういえばニワトリのヒヨコも職人さんが触って判別してますねー。

      ツバメの成鳥を間近でよくみるってのは、それ自体が大きな課題です。

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