＜ミラ君＞
８月２日 ヒナが５羽いるにも関わらず
とても小さな巣だったので、お引越しをしました。
８月７日 毎日・毎日暑い日が続く中、
パパとママは必死で子育てをしていました。
でも、暑さで餌の虫がなかなか飛ばないのか、とても苦労していました。
ヒナが５羽もいるから大変だよね。
そう思い、引っ越し前から給餌のお手伝いはしていましたが‥
ついに事件が起きました。
本日の朝、巣の様子がおかしいことに気付きました。
何か黒いものがあるよ…
急いで脚立に登り巣の中を確認すると、
２羽が巣の中で、そして１羽が下に落ちていました。
残念ですが、３羽はすでに冷たくなっていました。
何で？何があった？
可哀相に…みんな元気だったのに。
どうしてこうなったの？
わからない。
巣にはまだ２羽いましたが、右の子が元気ないし、
また何かあってはと思い、一時的に保護しました。
でも、パパとママがヒナを探しているようなので、
とりあえず元気で大きい子を戻してみました。
ところが…
巣に戻して１０分もしない内に、ヒナが羽ばたいたので、一瞬羽ばたき練習をしているのかと思ったら、朝の子と同じように巣のふちで動かなくなりました。
その１０分間に何があったのか…
残念ですが、その瞬間をスタッフ等、目撃した人はいませんでした。
ただ、ママかパパが飛んでいました。
まだ暖かいヒナを巣から取り出しました。
どんなに大変でも、パパとママは１番大きくて元気なこの子だけは、連れて行ってくれると信じてたのに。
頭が混乱して、何も考えられませんでした。
１羽残った子は呼吸が荒かったので、正直、あまり長くは生きられないだろうと思いました。
それから１５分後、廊下を歩いていた看護師長が、ヒナが落ちてる！と叫んだので、慌てて見に行くと、ヒナは巣を飛出してデスクの下に落ちていました。
苦しかったけど、力を振り絞って飛び出したんだね。
今日１日で、ミラヒナの２番子５羽が天国に旅立ちました。
なぜこんな悲劇が起こったのか…
移動の時期が迫っているので、パパとママは焦っていたのでしょうか？
わが子と言えども、５羽も連れていけない！と思ったのでしょうか？
巣立ち予定日は８月１３日だったのに、何とも後味の悪い結果となってしまいました。
きっとパパとママにとって、苦渋の決断だったのでしょう。
一番苦しんだのは、パパとママだよね。
１番子が１羽だけ近くにいました。
巣立を目前にしてお星さまになった５羽のヒナ達。
今頃楽しそうに大空を飛んでいるのかな。
いつかまた中庭に生まれてきたら、今度は元気にお空を飛ぼうね。