<キューブ君>
昨日同様、チビちゃんを親に見せようと巣の下にカゴを置きました。
暫くしておばあちゃんから「チビちゃんが地面に落ちてるよ!」と教えていただき、急いで中庭に出ると…
どこからともなく、パパがチビちゃん目掛けて飛んできました。
最初は羽パンチ、それから馬乗りになりチビちゃんを押さえ付ました。
そしてチビちゃんを突付き始めたので、慌ててパパを追い払うと、突然チビちゃんが飛びました。
「そうだ、31日が巣立ち予定日だから気を付けないと建物を越えてしまう。」焦りました。
チビちゃんは2階の窓に着地しました。
子供の許に行くママに、「余計なことをするな!」と言わんばかりに、パパはママに馬乗りになりながら叫んでいました。
何とかチビちゃんを保護しなければ。」すぐに2階に上がり目の前で様子見ていると余ほど興奮しているのか、パパの前頭部が膨らんだり戻ったりを繰り返しながら、鬼の形相でチビちゃんを睨みつけていました。
「このままでは殺される!」ドンドンと窓を叩くと3羽が一斉に飛び、うまい具合にチビちゃんはベランダに着地しました。飛ばないようにそっと近づき保護。
部屋に戻ったチビちゃんは、パパに突付かれた恐怖と疲労困憊で、半日以上、目を閉じたままでした。
「怖い思いをさせてごめんね。ちゃんとお空を飛べる迄、お家の中にいようね。」
今、パパとママは、リフォームが終わった巣にとまっています。こうして複雑な気持ちを引きづったまま、長い1日が終わろうとしています。