みなさん こんにちは(*^^*)
毎年 毎年 予想を超えることばかりが起きてしまう 過酷なつばめの見守りですが、今年も 起こってしまいました。
~床屋人工巣つばちゃん(雛)は 助けてあげることができなかったので、※悲しむのが 嫌なかたは 読まないで下さい※~
2020/3/17 床屋人工巣のオスつばくんが 今年も帰ってしました!(人工巣での子育ては、今年で2年目)奥さんは 3/22に 決まったようです。(たぶんその前に一度フラれました)
順調に卵を産み抱卵に入ったかと思いたかったのですが
4/18に卵が ひとつ落ちて 中身が割れていることに気づきました。何個卵を生んだかも わかりませんでしたが、一度目の卵は ダメだったようです。この時、乗っ取りオスの仕業だったとしても どうすることもできなかったと思います。
それでも めげずに 2度目の卵を生み 順調に抱卵に入り、5/21 卵のカラを発見して6/11の巣立ち予定を楽しみにしていました。
5/25に『カラス避けの紐』をつけに行きました。カラス避けの紐は今年で3年目となりますが、床と平行の五本の紐、簡単そうに見えて とても苦労してつけています。床が少し斜面になっていたり、テントのパイプが朽ちていて持つことができなかったり、何しろ 一人でつけますので、ここが 今のところ、カラス避けの紐の設置の難易度が私の中ではNo.1です(^_^;)(カラス避け、特にここにかんしては、後日、追加や手直しをするので、今回はその数日後のそれら含めて計四回出向いていました)この日は 西日の照りつける夕方だったので、熱中症になりそうなくらい暑く、今年もダニが出てもおかしくないな、と思いながら(去年、ダニが出てしまい、二番子ちゃんを四羽中、二羽亡くしてしまいました)
こんなに 毎年苦労して 守っているのだから どうか無事に巣立ってほしいと願っていました。
5/30 仕事帰りに 見た雛達 4羽、この時、二羽のくちばしに赤いものが見えました。「なにかおかしい」と思ったのですが、くちばしが赤い雛も お口を開けて餌をもらっているし、ダニがついていれば、私の写真にうつるので、もしダニだとしても 他(写真)にうつっていないので、慌ててダニ取りをする必要ないと 思っていました。食べた虫が赤いものだったのかな、と。↓
5/31 朝、久々に大雨の降る寒い朝でした。他の巣でも 朝は巣にいないところでも この朝は雨しのぎで巣にいたので、床屋人工巣も 親ツバメが雛をあたためるために巣に座っているんだと疑いもしませんでした。↓
帰り(夜)に行くと 朝は 何羽か確認できませんでしたが 3羽になっていました↓
6/1 この日 私はお休みだったので、計三回 見に行きました。これは お母さんです。三羽になった雛を心配そうに見ているようにも見えました。糞受けに 死んだ子が落ちているはずだと思いましたが、一回目は 落ちていませんでした。
夕方に やっと糞受けに 一羽の子の亡骸をみつけたので、脚立に上がり持って帰り、ダニのチェックをしましたが、ダニは見当たらず、そして 肩にうっすら血がついていましたが、特に深くは考えず 逆に ダニで死んだわけではなさそうなので、上の子達のダニ取りや、巣の中の総入れ替えをしないで済むと思い、埋めてやりながら、少し安心していました。
三回目(夜)に見に行くと、3羽の子達は 親の餌やり待ちをしていて安心していました。
↑この日に 巣にいるのは 親だと思っていたのですが、ヘルパーが座っていたのでも 親が調子が悪くて少し休んでいるわけではなく 乗っ取りオスだったのです。
みなさんは 三羽目のヘルパーをご存じと思いますが、親が追っ払っている場面も見ますが、餌やりを手伝っていることもあるし、私も 親に 追っ払らわれているのをみましたが、まだこの時も この大人つばめが「子殺しの乗っ取りオス」 と 気づいていなかったのです。雛の後ろに座っています↑
↓夜、三羽いました。
6/2 翌朝の写真です。雛が二羽になっていました。さすがに私も最大の疑問に思いましたが、まだ巣にいるのが親だと思い、最初は見ていました。
前の日から 巣にいるツバメがやたら巣材を「ガジガジ」するものだな、と思っていました。次の子育ての為に、巣材の調整でもやりながら、子育てを同時にしているのかと、(卵でもあるのか?とも)まさか まだ巣立ちまであと一週間はあるのに、そういうことでもありませんでした。雛をつついているのです。お父さんツバメが乗っ取りをどかすのを見ました、でも また戻って来て、両親がテントの上で傍観している姿も見ていました、私は 泣きそうとかも通り越していましたが、違うところの巣を見てまた戻ってくると、まだ巣にいたので、こいつが乗っ取りだ!と 真下で睨み付けましたが まったく動じず、手を上でパンパンとやるとやっと逃げました。二羽の雛達は 頭をつかれたのでしょう。(一羽はもう死んだと思いました)体も頭も安定しませんが、親の鳴き声に一生懸命答え、体を立て直そうとしていました。
私は 仕事があるので タイムリミットでした。
床屋さんには お手紙を忍ばせておきました。
雛が二羽、親が二羽、親が雛達を守ることができたら、残りの子達は 巣立てるかもしれないな、
仕事中、思い出すと辛くなり、帰りに寄るのが 本当に 辛かったのですが・・・
なんと二羽の雛は 生きていたのです!↓
パイプにいるのは お父さんですね、雛の写真、数日前から薄々気づいていたのですが、頭の毛がままばらですね、こんなに突かれて、大ケガを追っているかもしれないのに 巣で頑張っている二羽の子達、翌朝は いつもより 早くここに来ようと この日は帰りました。
6/3 朝6時半、後から 思えば この写真は お母さんで餌をくわえているのかもしれません。巣には ほとんど生体反応もなく すべてを さとりました。家を出る支度をしながら 上から カラス避けの紐を一本でも ぶら下げておけば 乗っ取りオス抑制になるのでは と考え、雛達が 生きていたら つけようと思っていました。
(床屋さんは、朝5時に家を出てウォーキングに向かいます、その時点で もう雛の姿はなかったそうです。)
糞受けに 亡骸があるなら 時間もあるので 埋めようと思いました。道路の反対側まで行き、デジカメを使えば 糞受けの様子が見えるので、その写真には ひっくり返った二羽がうつっていました。
右の子には 少し息 が ありました。ティッシュが濡れているのは 餌を与えて いる(カイロで保温もしている)からです。飲み込む余力は残っていません。時間の問題と思いました。二羽とも、頭を突かれているのが、写真でもわかると思います。すると 右の子から ダニが出て来てしまいました。そこで 考えたのは この後、乗っ取りオスが巣を使うとしたら 巣の中身をすべて替えて やらないとまたダニが出てしまう!と。時間は まだ 朝の7時でした。
出勤までに一時間余裕があるので すぐに準備をしてもう一度床屋さんに向かいました。(二羽を介抱しに家に連れて帰ったのです)
余裕が あるといっても 仕事の前なので すごい緊張感と連日の(こちらの出来事)ストレスも凄く、おまけに、数週間(他の巣の見守り)脚立を使っての作業などでの 体の負担へのピークは 感じていたのですが もう やるしかないので 一人 脚立に上がり(体の痛みももう感じませんでした)手袋をして 作業にとりかかろうと 巣材を掴んだら・・亡骸だと思っていたのに 一羽 生きている子が まだ巣にいたのです。だから お母さんが 巣に餌を運ぼうとしていたのでしょう。もちろん さきほどの右の子より(たぶん、ここに来るときに 車で亡くなりました)少しは元気で三羽の中で一番体も大きかったのですが、瀕死にはかわりありません。車の中に さきほどの子用の 餌があったので良かったです。保温して くちばしに餌をつけ 補液で流し込み、この子は エアコンの室外機の上に 置いておき、巣の掃除の作業を落ち着いて 30分くらいかけ 完璧に行いました。(五段脚立の一番上の天板に乗ると、作業がしやすいのですが、一人でやっていることと、下が傾斜になっていてかなり危険な作業で、きっと人に見られたら、注意をされるような行為のようにも思うのですが、私の頭のところが ちょうどテントに隠れて 通学、通勤途中の人とかからも見えにくいのだなと思います。とにかく落ちてはすべては台無しになりますので、落ちないように意識をしながら、巣を完璧に掃除するわけですから、全身への負担は計りしれません)
巣の中身や泥をすべて取り、中に新しい藁を入れたところです。(除虫菊パウダーを忍ばせています)
本当の親は 今回が2度目の産卵だったので、もう三度目はなさそうだけど、乗っ取りが使うにしても とにかくダニの巣はリセットしないといけないので 頑張りました!
巣にいた 一番体の大きな子 頭も突かれ ハゲています。
そして、大きなダニが大量にでてきました。
写真に うつっていますが、除虫菊パウダーをひと筆だけつけました。瀕死の状態の子には これくらいにするべきです。ダニは いつから出たのだろうか?考えていましたが、あと巣立ちまで一週間というところでしたが ここ最近 湧いたのではないかと思います。だから 取り出した巣材や人工巣の周りにはほとんどダニがいませんでした。雛の体にいたようです。写真でも まだ見える頃ではなかったのでしょう。ダニの発生だけだったら 去年と同じで ダニを取る作業をしてやれば何羽かは きっと助けられたのでは ないかな、と思います。
職場に連れていき 餌を流してやりながら、敷物を何度も取り替え、(ダニが出なくなるまで)午後3時半頃まで 息がありましたが、途中、頭を小刻みに振り出したので 看取りに入ったな と思いましたが、最期をみてあげることはできませんでした。
羽根があるので 見えませんが 頭だけではなく 全身も突かれていたのではないかと思います。
「よく頑張ったね」と言ってやりました。
4日間に渡る、乗っ取りオスの犯行。最後まで 生きていたのは 一番強い子だった証拠。
仕事が終わり、この日の三羽の亡骸は 2日前に埋めてやった一羽目のお墓を掘り返し みんな一緒に埋めてやりました。四羽に 「来年また 生まれておいで」と言いました。
【庭に埋めてやる=土に還してやる】
死んだ子には これしかしてあげることは できませんが
この子達が 少しでも生きたことも合わせて 報われるのではないかと思っています。思いたいです。
これまでに たくさんの子達が 土に還りました、その子達は また ツバメに生まれ変わって 巣立ってくれてると 信じています。
この日から 数日が経ちましたが なんと人工巣は 誰にも使われる気配がないのです。
乗っ取りオス も ツバメですから 許してあげるしかないのです。
2020年 ツバメの見守り は まだまだ続いています・・・