アコちゃんがいたのは、ほんの2週間ちょっと。
こんな事になるのなら、もっと見てあげればよかったね。
もっといっぱい写真撮ればよかったね。
***
どうやらペアになったみたい。
彼らが補修してる巣は、ベランダに4つあるうちの一番右の巣。
このメスちゃん、喉だかあご?だかに
掻いたような傷があるので
「アゴちゃん」と呼んでいたのだけど
それじゃあんまりなので
「アコちゃん」と名付けました。
補修も終わり、時々羽毛をくわえて戻ってくるのを
見たりする日々が過ぎ…
4月15日、待望の卵1個目。
そのまま順調にいくと信じていた4月17日。
ある異変に気付いたのでした。
卵がある一番右の巣でジージー鳴いてるオスがいる。
メスツバさんが産卵期間に
そういう行動をするオス君って…いる?
おかしい。
よく見るとアーリィ君じゃない。
なぁんだ、どっかの物件探しが乱入して来ただけかぁ…。
と、その時はそう思ったのでした。
翌、4月18日。
念のため、巣を覗いてみると、卵が3個しかない。
15、16、17、18日だから4個あるはずなのに…?
でも2羽いるよ。アーリィ君と…アコちゃん?
アーリィ君は片しっぽが短くなってるから判るけど
アコちゃんは?
後で判ったのですが、18日にいたメスちゃんはもう
アコちゃんじゃなかったのでした。
一番右の巣の卵は3個のまま。
その後、増えることはありませんでした。
忽然と姿を消したアコちゃん。
何があったのか判りません。
過酷な長旅、そして産卵…
命を落とす子もたくさんいることでしょう。
入れ違いに…というぐらい素早く
後に入ってきたメスツバさんの事情も気になるところですが…
ばいばい、アコちゃん。
生まれ変わったら、産めなかった4個目の卵、
ちゃんと産んでね。
…次の素早いメスちゃんの話につづく…