人工巣ツバメ: 4 月の不思議な光景

●2013.08.10 (飛来 128 日目, 巣立ち 74 日目, 産卵 59 日目, 抱卵 55 日目, 孵化 41 日目)

ツバメの一団がウチの電線に仲良く止まっていました。
1, 2, 3, …, 13!
13 羽もいます。
成鳥は 3 羽かな?
一番子ファミリーと二番子ファミリーでしょうか?
(一羽のツバメが、なんとコウモリを追いかけまわしていました!!)

ツバメの家族というのも不思議がいっぱいです。
家族らしい一団がまとまって行動することから、
親も子も互いにある程度認識しあっているとは思うのですが、
その割には育雛段階では巣から離れた雛に給餌できないこともありますよね。
孵化から巣立ちまでゆっくりと時間をかけて相互認識を深めるのでしょうか?


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ツバメ達は電線だけでなく、カラス除けの園芸ネットやアルミ棒にもよく止まっています。


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園芸ネットでブランコのようにバランスを取ったり、
縦糸を木登り(?)する者がいたり、
それを興味深そうに覗きこむ者がいたり。

来年無事で帰って来る事を祈らずにはいられません。

さて、振り返りになりますが、4 月 21 日の不思議な光景をご紹介します。
孵化から逆算すると、この頃産卵を開始したと思われます。
しばらく暖かい日が続きましたが、この日の朝は 4 月 13 日以来となる 7 度まで下がりました。
そんな朝です。


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06:05 産卵中かもしれないメスが入る巣に、別のツバメが止まります。
ツバオではないようです。


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06:09 メスがこもる巣を、別のツバメがなにやら覗き込んでいます。


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06:13 どうやらそのまま巣の中に入ってしまったようで、
一つの巣に二羽のツバメがこもってしまいます。
この時の気温はほぼ最低気温の 7.0℃です。

ツバオが来て止まり木でさえずり始めます。
そこへさらに別の一羽が飛んで来て止まり木に止まります。
巣の付近に合計 4 羽がいることになります。

06:13:37 ツバオがさえずりながら、後から来た一羽に迫ります。


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06:15:37 再びツバオが襲い掛かる(?)ものの、失敗して自分が落ちてしまいます。
すかさず止まり木にもどったツバオはまたさえずり始めます。
巣の中の二羽は我関せずで知らん顔です。


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06:16:23 止まり木の一羽が離脱、追いかけてツバオも離脱します。


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06:19:25 羽づくろいしてたツバオが、周囲を飛ぶツバメを発見してスクランブルします。


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07:03:30 巣の中にいた二羽のうち、一羽がようやく離脱します。
気温はさっきより下がって 6.6℃です。


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07:08:53 巣に残った一羽と、止まり木にいたツバオが場所を交換します。


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07:12:22 巣を見ていたツバオ、そこへ一羽が止まり木に。
ツバオが軽く攻撃して追い払います。

ざっとこんな感じですが、そもそも巣の中にツバメの成鳥が 2 羽でこもるというのが不思議です。
さらに巣を囲んでいちどきに 4 羽の成鳥が仲良く(?)滞在するというのも不思議です。
この時期はオスもメスもピリピリしていると思うのですが。

一羽がツバオで、一羽が奥さんなのは間違いないと思いますが、
あとの二羽はいったい何者なのでしょう???

奇しくもお宿さんのところでも 4 月 21 日に 2 羽のツバメが巣の中で重なり合っていたそうです。
こちらは寒さをしのぐためらしいです。
H25 我が家の同居ツバメ~♪ (階段の巣 )

お宿さんにとっても 24年で初めての事だそうです。

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人工巣ツバメ: 4 月の不思議な光景 への4件のコメント

  1. ノリコママ より:

    ifさん、こんばんは。
    何年か前、家の巣でもありました!
    4年ぐらい前だと思うのですが、やはり帰還してまもなく、3月末か4月初め
    夜見ると尻尾が3羽分ありました。
    不思議だな~と思ったことを覚えています。
    初めは・・・ツバオ君が若いツバを引き入れた・・お~と失礼。
    と思ったのですが翌日雪が降ったり
    そうそう、孵化前日に氷点下近くまで下がる事がわかり、
    ヘルパーツバメを呼んで来た事があります。
    そのときは北上途中の子だったのかもしれませんが今となっては謎です。
    不思議な世界ですよね。

    • if より:

      ノリコママさんコメントありがとうございます。

      貴重な御体験談ありがとうございます。
      ヘルパーを呼んだといのうは、やはり巣に二羽でこもっていたということでしょうか?

      少ない事例を一般化するのは無理があるかもですが、
      寒い時には、複数のツバメが巣にこもることがある、
      ということでしょうか。
      どういう関係のツバメなのかは不明ですが・・・

      あえて追い払ったりしないのは、寒かったり空腹だったりで、
      無駄に体力を消費するのを避けているのかもしれませんね。
      特に産卵期のメスは。

      そういう前提でウチのケースを見てみると・・・

      よそのメスさんは寒くてたまたま暖をとりに来た。
      ツバオは寒いけどママツバと一緒に巣に篭るほどではないので見張りをしている。
      ツバオは他のオスの接近は許さない(スクランブルした)が、よそのメスが来るのは黙認する。
      ママメスは寒い中を産卵中なので、よそのメスであってもあえて攻撃はしない。
      止まり木にいた一羽はメスで(これも暖をとりに来たのか???)、ツバオはあわよくば交尾を試みた(??)が、未遂に終わった。
      ママツバは巣の中で苦々しく見ている。

      ・・・一応筋道は通るような気がしますが、想像が過ぎるでしょうかね(^^;;

  2. cookies mama より:

    ifさん こんにちは
    やはり定点カメラが設置されていると ツバたちの不思議な動きを観察できて
    面白いですね。
    うちの電線にも今朝 ツバオファミリーでとまっていました。
    もう姿を見せないかと思いましたが 曇りがちだった天気だからでしょうか?
    天候 気温にかなり敏感ですよね。
    今年の春は 寒の戻りに低温に耐えられるかと心配した日の夜は古くて一番大きい巣に
    2羽で入り込んで休んでいました。卵がまだなくて良かったと大家は思いました。
    ノリコママさんの暖をとる3羽の画像拝見していたので、 寒さ対策とすぐわかりました。
    産卵の時は必ずオス君が近くで寄り添っていますよね。それでも中に入るのを黙認したとは・・
    姉妹 親戚とか 友達とかでないと許可されないですよね。
    不思議です。 
    以前も目撃しましたが 今年も巣立ちのドサクサに雛のいない方の巣に入り座り心地を
    試している子がいました。予行練習かな?
    どの子みても同じに見える大家は驚きますが・・・
    一番子ちゃんたちの ブランコに 木登りの姿見ると子供らしく楽しんでいるようなので
    慎重な子や おどけた子やそそっかしい子と個性的なんでしょう。
    心から願うのは 皆な 元気に逞しくまた戻って来るんだよ~。
    それしかありませんね。

    • if より:

      cookies mamaさんコメントありがとうございます。
      貴重な御体験談ありがとうございます。
      cookies mamaさんのところでも複数の成鳥が巣にこもる事案があったのですね。
      早めの飛来と寒の戻りという点が共通していますよね。
      寒さ対策の行動という可能性が高まりました。
      ペアだったのでしょうか??
      大変参考になります。

      お宿さんのところでこういう事案がレアケースなのは、
      屋内営巣ゆえに外気温の影響を受けにくいからなのかもしれませんね。

      彼らの関係はほんとに不思議です。
      南国へ渡っても家族の絆はつながっていて、
      一年後日本に帰ってきてもちゃんと相互に認識しているのでしょうかね??
      ハトには、ちょっとびっくりするような知能があるらしいので↓
      http://wired.jp/2013/06/04/the-inevitable-pigeon-uprising/
      ツバメも案外想像以上に知能は高いのかもしれません。

      巣の居心地を試す子の話、面白いです。
      来年のためにツバをつけているのかもしれませんね。

      お宿さんの観察によると、
      毎年毎年縄張りを守る強いツバメ対戦いを挑む他のツバメという
      熾烈な戦いの構図があるそうです。
      そこには世代交代もあるらしく、
      いわば数年単位の「縄張りの待ち行列」のようなことになっているらしいですね。
      ツバメにとって一等地であるお宿さん宅ならではの現象だと思いました。
      そこまではいかなくとも、cookies mamaさん宅のように繁殖成功した場所はやはり人気が高いのかもしれませんね。

      無邪気に遊ぶ 0 歳雛たち。巣立った後我々大家には祈ることしかできません。
      「可愛すぎて辛い」
      というネットスラングがありますが、
      いろんな意味で「可愛すぎて辛い」と思います。

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